身体特性と事故の関係@
事故を起こしたシニアドライバーへの面接調査の結果から、次のような関連性が指摘されています。
〔日本損害保険協会から財団法人国際交通安全学会への委託事業「高齢ドライバーの人的事故要因に関する調査研究報告書(そのIII)」より抜粋〕
生理的機能に係る事項
@首、肩等の筋肉の柔軟性が衰え、特に後方への回転速度が遅くなる
→確認不十分の要因となる。
A眼球運動能力の低下により確認が遅れる
→結果的に、操作、反応、探知の遅れにつながる。
B視覚機能の低下により、夜間にスピードや距離の判断を誤る
→予測とは異なる事態にあわてたり、反応の遅れがあると事故につながる。
C疲労回復に時間がかかる、前日の疲労が残る
→情報処理能力の低下や視覚機能の低下等を招くもとになる。
認知的機能に係る事項
@認知から操作に至る時間に遅れが生じる
→見たものの間に合わないという事態に遭遇する。
A多重情報処理の必要がある局面では、情報処理のオーバーフローが生じやすい
→見ても認知できず、その結果、見逃しや見誤りを生じさせる。
B選択的反応をする際に誤反応が生じやすい
→多くの操作を必要とする際に、誤った操作をすることがある。右左折の際のタイミングを誤り接触や追突を招く。
Cゆとりのない、切迫した事態(例:会合に遅れる、場所を探す)などで注意が一点に集中し、他の情報を見逃す
→不確認の増加をもたらす。他の危険源を見逃す。
身体特性と事故の関係A